青森市に本社を置いている「株式会社マツダアンフェニ青森」様の女性活躍推進に向けた研修講師を務めさせていただきました。マツダアンフェニ青森様は、女性活躍推進チームを発足。「家事・育児、介護をしていても継続就業可能な職場づくり」をめざし取組んでいます。
チームメンバー対象に「女性活躍とジェンダー研修」
3月12日、女性活躍推進チーム対象(全員女性)に、ジェンダーについての研修を実施しました。
ジェンダーチェックから始まり、日本におけるジェンダーギャップの現状。コロナ禍における女性不況の問題は日本における社会構造に問題があることなどを説明しました。
【受講後のアンケートより】
「コロナ禍で特別定額給付金の受給権者が世帯主の話を思い出し、なぜ男性が優遇される社会なのか不満に感じた。さらに退職し、女性の再雇用についてなぜ復帰しても女性は立場が正規雇用ではなく、パートなどに格下げするのか、確かに納得のできない部分もある。逆に男性が育児休暇を取得し、復帰したらその人の立場や賃金はどうなるのか疑問に思うところもある。政界にも女性の意見が通れば、少しは日本の社会も変化が出るような気はする。これを自分の会社に置き換えると同じことが言える。なぜ、女性は立場的に弱いのか、そして管理職になり得ないのか、男性に匹敵するような実績を積み、男性に負けない仕事をしていくことがまず近道なのではないかと感じた」
全社員対象に「ジェンダー研修」を実施
6月1日、今後は全社員対象に「ジェンダー研修」を開催。マツダアンフェニ青森様は本研修を実施する前に全社員69名を対象に「女性活躍とジェンダ-社内アンケート」を実施しており、研修前に結果報告がなされました。ジェンダーチェック項目に対する男女の意識差はほとんどなく、年代別で違いが見受けられました。
研修では、ジェンダーギャップやアンコンシャス・バイアスを中心にお話しをし、後半ではグループワークを通してアンコンシャス・バイアスの気づきにつながるワークを実施。最後には「今日の学びや気づきを今後の生活や仕事にどう活かすか」、一人ひとりに自分事として考えていただきました。
自動車業界は「営業や整備などは男性」と職域に対する固定的な考えがまだまだありますが、その固定概念を変え、性別にとらわれず誰もが活躍できる会社づくりに取組んでいることは素晴らしいことです。この研修が、次へのステップとして役に立っていただければと思います。