山形県戸沢村蔵岡地区での被災者支援について報告(NO.4)

令和6年7月25日から発生した豪雨により、最上川や鮭川が氾濫し甚大な被害が発生しました。みらいねっとでは、被害を受けた山形県戸沢村蔵岡地区に赴き、被災者への寄り添い支援(心のケア)を実施しました。

2025年2月16日(日)戸沢村仮設住宅 集会所内

仮設住宅での暮らしが落ち着き始め、地区の集団移転に向けて、アンケート結果が公表されるなど、村・県でも動きが活発化してきたころ、4回目の活動を仮設住宅の集会所で実施しました。・・・というより、4回目ともなれば「蔵岡の皆さんに会いに行ってきた!」という感覚です。

前日の夜に地区の若い世代を対象にした未来創生会議が開かれ、活発な意見交換があったようです。集団移転については、それぞれの事情やさまざまな思いが胸の内にあるのだろうと思い、足湯サロンでじっくりお話を聴かせていただければと思っていました。

前日に集会所を訪れた際、仮設住宅に住む高齢の女性たちが集い、輪投げやおしゃべりをしていました。冬の間、仮設住宅に籠り、外出する機会も、集まりもない状態が続いていたようです。これからは定期的に集まりたいねと話していたタイミングで私たちの足湯開催となったとのこと。

仮設住宅の高齢女性が20人ほど参加してくださり、足湯や体操、生け花パフォーマンスなどで心身を癒す時間となったようです。

被災から半年以上が経過していますが、未だにヘリコプターで救助された時の怖い思いを涙ながらに語る方もいて、まだまだ寄り添いが必要だと実感しました。また、春になれば、雪も解け、畑仕事や花の栽培など体を動かすことが楽しみだと語ってくれた方もいて、前を向いて進んでいこうとする力強さも感じられました。さらに、家族との同居や別居、仮設住宅の狭い住居での暮らしの不便さや、逆に快適なことなどの話も・・・

集団移転に向けて合意形成することや、実際に動いていくとなるときの大変な労力や気持ちを想像すると、これからも心を揺さぶられることが続くのだろうと思いました。少しでも本音や愚痴を吐き出しやすい雰囲気づくりを心掛け、ひとときゆったり過ごしていただきたいと願いながらの活動となりました。

#日本財団災害支援

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