開催概要
日時:平成30年7月16日(月/祝)13:30~16:30
会場:アスパム 6階 八甲田
熊本地震の際に熊本県益城町立益城中央小学校で避難所の自主運営をしたNPO法人益城だいすきプロジェクト・きまま 代表の吉村静代さんをお呼びし、災害時における地域コミュニティの在り方について学びました。参加者は防災に関心のある町内会、自主防災組織や防災士、女性消防団、行政関係者の方など65人が参加しました。
第1部はゲストスピーカーの吉村さんの講演。第2部は参加者同士によるグループワーク “学ぶ・つながる”を開催しました。
参加者からは、「非日常を日常に戻す大切さ、仲良くコミュニティをつくることの重要性を学びました」「講師の体験談がとても分かりやすく、たくさんのヒントをいただきました」「学んだことをどのような形で実行していくかが大事だと思う。地域力、人材を育成する ために、国・県・地方が強いリーダーシップをとる必要があると考える。一人ひとりが 防災の心構えを持つことが何よりでしょう」「いろいろな分野の方とお話ができ、つながりができて楽しかったです」などのお声を聴くことができました。
講演
“主役はわたしたち ~明るく楽しい避難所 きままに~”
ゲストスピーカー 吉村 静代 さん(NPO法人益城大好きプロジェクト・きまま 代表)
吉村さんは「できる人が、出来る事を、できたしこ(できた分だけ)」を合言葉に運営したと語りました。大事なことは、避難所を早く日常の生活に近づけるように改善していくこと。そして、「挨拶を始め、声を掛け合い、コミュニケーションを欠かさないこと」「情報は常に発信し、自分事として受け止めてもらえるようにすること」「一人ひとりが得意な分野で活躍できるよう互いを認め合い、褒めることが大事」。そして、最後に「仲間をつくること」であるとまとめました。
グループワーク
“学ぶ・つながる”「日常における地域コミュニティと防災」
9つのグループに分かれ、「安心して過ごせる避難所づくりは」をテーマにグループワークを実施。それぞれが意見を出し合い、日頃の地域社会のつながりの大切さについて学びました。
次の災害をよりよく生きのびるために
『人と人が話し合い、自分たちのくらしや地域を見直すことで、その地域ならではの防災力(被害を減らす力)は生まれるのです。できるだけ多くのみなさんが意見を出し合い、避難所体験をすること。男女がつながり、資源がつながり、生活を支える力を高めること。集いの場が持つ力を大切にすることが大事』
この言葉は私たちに地域防災についてご指導くださった石井布紀子さん(NPO法人さくらねっと 代表理事)の言葉です。今回の地域コミュニティカフェは、そんな「集いの場」です。熊本地震の避難所を自主運営した吉村さんのお話を聞きながら、各地域で防災に取り組んでいる人、関心のある人が語り合い・つながることが、地域の防災力を高める一助になればと思っております。
(一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと)