「ファシリテーション」とは
ファシリテーション(facilitation)とは、もともと「ものごとを円滑に進める、促進する」との意味で、ファシリテーター(facilitator)とは、このファシリテーションを担う人のことを指し、会議やミーティングにおいて話し合いを円滑に進めるための司会や進行役を指します。
今、ファシリテーションスキルが注目される背景
昨今、「働き方改革」や、ダイバーシティ推進によって、多様な働き方や価値観を持つ人材が増えてきました。それに伴い、会議のあり方や意思決定のスピード感も変化しています。また、生産性向上の観点からも「会議の質を上げたい」というご要望はこれまでになく高まっています。
参加メンバーの多様な意見や各自保有する情報をできるだけ早く引き出し、より納得性の高い意思決定を実現するために、これまで以上にファシリテーションスキルが注目されています。
会議に関するよくあるお悩み
- 声の大きい1人の意見に左右される
- 偏った意見ばかりが出され、その場の雰囲気的に異なる意見を言い出しにくい
- 書類に書いてあることを話し確認するだけで、自分が出席している意味がよくわからない
- 各人が発表の持ち時間をオーバーしてダラダラ長引く
- 無駄に議論が発散してしまい、何も決まらない
つまり、出席者にとって納得感の大きい会議、ミーティングの特徴とは「多様な意見やアイディアが出され、質の高い議論がなされる」、「その場で結論がでる」などが挙げられます。
必要なのは「意見を引き出し、収束させる力」
話を効率的に進めることはもちろん大切ですが、まずは、より多くの意見を引き出し、そこから合理性の高い結論へと収束させたり、新たな創造へと結びつける事が必要です。そのうえで、納得感のある合意を取りつけ、具体的なアクション(行動)へとつなげることがファシリテーションのゴールであり、ファシリテーターの重要な使命となります。
講座例
- 地域で働く相談支援業務者のための ファシリテーション スキルアップ講座(秋田大学主催)
- ファシリテーションの基礎を学ぶ(防災研修)
- 会議の進め方
- 退院支援・調整カンファレンスに活かそう!!看護のためのファシリテーション(秋田県看護協会主催)
- 分科会グループワークで課題解決まで結びつけるためには