令和8年熊本地震 第2回被災地支援活動報告

一般社団法人男女共同参画地域みらいねっとでは、令和8年熊本地震に伴う第2回被災地支援活動として、8月27日から30日まで熊本県宇城市を中心に、避難所の環境確認・改善、避難者の方々への聞き取り、関係機関との情報共有等を行いました。

今回の活動は、8月初旬に実施した宇城市での支援活動を踏まえ、避難所で暮らす方々の生活環境や困りごとを改めて確認し、現地の関係者と相談・調整しながら、できるところから環境改善につなげることを目的として実施したものです。

避難所で見えてきたこと

宇城市内の複数の避難所を訪問し、それぞれの生活環境や運営状況を確認しました。

避難所によって、空間の使い方、物資の配置、出入りの管理、プライバシーへの配慮、子どもや高齢者への対応などに違いがありました。

また、設備や物資が「ある」ことと、実際に「使いやすい」「利用しやすい」ことは必ずしも同じではありません。子どもの居場所、寝食分離、生活動線、物資の受け取りやすさなど、避難生活が続く中で見えてくる課題もありました。

声を聴き、環境改善へ

8月29日には、前日に保護者から聞いた「子どもが遊べる場所がない」「子どもの声を気にしながら生活している」という声をもとに、避難所内の空きスペースを活用して、子どもたちが過ごせる場所を整えました。

市職員や周囲の方々とも確認・調整を行い、清掃後、畳や机を配置し、子どもたちと一緒に看板や利用ルールを作成しました。

【写真:子どもスペース 改善前】

【写真:子どもスペース 改善後】

ゴミ箱周辺についても、清掃や配置の見直し、表示の工夫など、日々の生活のしやすさにつながる改善を行いました。

【写真:ゴミ箱周辺 改善前】

【写真:ゴミ箱周辺 改善後】

別の避難所では、玄関周りに靴やスリッパが置かれていた状況について、看護師、災害支援ナース、支援自治体職員等と意見を交わしながら、下足棚を設置しました。

通行時の安全にも配慮し、表示や配置を工夫しながら改善しました。

【写真:玄関周り 改善前】

【写真:下足棚設置後】

今回の取組を通して改めて感じたのは、環境改善は、単に物を置いたり、レイアウトを変えたりすることではないということです。

避難者の声を聴き、そこにいる人たちと共有し、調整し、合意をつくりながら改善していくこと。

その過程そのものが、とても大切だと感じました。

関係機関との連携と後方支援

今回の活動では、宇城市、KVOAD、医療・看護関係者、対口支援自治体職員、民間支援団体等と情報共有を行いながら活動しました。

また、平時からつながりのある熊本の女性防災リーダーや関係団体とのネットワークを通じて、支援金や支援物資を届ける取組も行いました。

現地活動に加え、青森からは、関係機関との連絡調整、会議へのオンライン参加、情報収集・整理、活動記録、資金や手続きに関する後方支援も行いました。

今後に向けて

今回の活動を通して、災害時に必要なのは、設備や物資だけではなく、人の声に気づく力、関係者をつなぐ力、調整する力、合意をつくる力であることを改めて確認しました。

避難所には、年齢、性別、障害の有無、家族構成、生活背景などが異なるさまざまな人がいます。私たちは、一人ひとりの異なる困りごとに気づき、その声を聴きながら環境や運営を考えていくことを大切にしています。

男女共同参画地域みらいねっとでは、今回の支援活動で得た学びを、今後の地域防災、避難所運営訓練、女性防災リーダーの育成に生かしながら、引き続き被災地への支援と、平時からの防災・減災の取組を進めてまいります。

ご支援への感謝

今回の活動にあたり、ご支援・ご協力をいただいた皆さま、現地で受け入れてくださった関係機関の皆さま、そして避難所でお話を聞かせてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。

なお、第2回被災地支援活動は、日本財団の助成を受けて実施しました。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる