令和8年熊本地震 第3回被災地支援活動報告

令和8年9月19日(土)から22日(火)まで、令和8年熊本地震に伴う第3回被災地支援活動を熊本県宇城市・八代市等で行いました。

今回は、当法人から3名が現地で活動し、青森では事務局が後方支援を担い、現地との連絡調整や情報収集、活動記録の整理等を行いました。

現地の状況を確認しながら、必要な支援を

第3回支援では、活動内容をあらかじめ決めるのではなく、第1回・第2回支援で築いた宇城市、KVOAD、現地支援団体等とのつながりを生かしながら、避難所の状況や被災された方々の声を確認し、その時点で必要な活動を考えることを大切にしました。

現地入り前から、宇城市、KVOAD、ジャパン女性防災リーダーの会でつながりのある有限会社ミューズプランニング等と情報共有・調整を行い、避難所を巡回しながら、生活環境や支援状況の変化を確認しました。

発災から約2か月が経過する中で、避難所では、食事や睡眠、健康、通院・移動、住まいの再建、家屋の片付けなど、長期化する避難生活と生活再建に関わるさまざまな声が聞かれました。

また、具体的な困りごとの相談だけでなく、これまでの出来事や喪失感、不安などについて、「誰かに話を聴いてほしい」という方がいることにも気づきました。

「話を聴くこと」から始まった足湯サロン

避難所で被災された方のお話を伺ったことをきっかけに、自然な会話の中で気持ちや生活上の困りごとを話せる場として、足湯サロンを企画しました。

有限会社ミューズプランニングの協力を得ながら必要な物品や手続きを整え、9月22日に避難所の共有スペースで実施しました。

当日は、小学生から高齢者まで8名が参加。眠れないこと、食事、仮設住宅への申込み、自宅の修繕、通院や移動など、日々の暮らしに関するさまざまな話が交わされました。

聴覚障害のある方とは、読話や手話、スマートフォンのメモ機能などを組み合わせてコミュニケーションをとりました。

また、ジャパン女性防災リーダーの会でつながりのある熊本の「RIN」メンバーもスタッフとして参加し、足湯を使った支援を一緒に実践しました。

みらいねっとが被災地で活動できる期間や回数には限りがあります。そのため、私たちが現地にいる間だけ支援するのではなく、熊本で活動する女性防災リーダーにも支援の方法や経験を共有し、その後、地域の中で必要な支援を続けていけるようにつなげていくことも大切にしました。

現場で気づいたことを、必要な支援へつなぐ

避難所を巡回する中では、「周りにはもっと大変な人がいるから」と支援を遠慮する声や、高齢者にとって使いにくい設備、避難生活上の安全や衛生に関する課題なども確認しました。

こうした現場の声や気づきについては、KVOAD等の関係者へ共有するとともに、9月21日に開催された「宇城市情報共有会議」に参加し、宇城市、宇城市社会福祉協議会、民間支援団体等と情報共有を行いました。

私たちは、すべてを自分たちで解決するのではなく、「気づく・声を聴く・共有する・必要な支援や調整先へつなぐ」ことも大切な支援だと考えています。

第3回支援を通して見えてきたこと

第1回支援では、段ボールベッドの設置や生活動線などの「物理的な環境改善」、第2回支援では「被災された方の声を聴き、関係者と共有・調整しながら進める環境改善」に取り組みました。

第3回支援では、避難生活の長期化に伴い、目に見える環境だけでなく、喪失感や孤立、家族関係、これまで担ってきた役割など、一人ひとりの暮らしや背景まで見ていく必要性を改めて感じました。

避難所には、年齢、性別、障害の有無、家族構成、生活背景などが異なるさまざまな人がいます。

誰がどのような困りごとを抱えているのかに気づき、その声を聴き、周囲の人たちと調整しながら、必要な支援や環境改善につなげていくこと。

今回の経験も、今後の女性防災リーダーの育成、避難所運営訓練、地域防災の取組に生かしていきます。

メディアでの紹介

今回の第3回支援活動には、NHK仙台放送局及び青森テレビが同行取材しました。

青森テレビでは、9月30日(火)夕方の「わっち!!NEWS」で、約7分間にわたり今回の熊本支援活動をご紹介いただきました。

また、NHK仙台放送局でも取材いただいており、今後放送される予定です。

取材にあたっては、被災された方ご本人の同意やプライバシー、避難所運営への影響等に配慮しながら対応しました。

助成について

なお、今回の第3回被災地支援活動は、日本財団の助成を受けて実施しました。

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