「ハラスメント」とは、「嫌がらせ」や「いじめ」を意味する言葉です。日本では様々なハラスメントが問題視されていて、防止に向けた対策が練られています。
こちらでは、ハラスメントの種類とハラスメントが招くリスク、そしてハラスメントを防止する基本的な方法をご紹介します。
代表的なハラスメント
ハラスメントの種類は年々増加しています。
こちらでは、どのような組織でも起こる可能性のある代表的な5つのハラスメントをご紹介します。
- セクシュアル・ハラスメント
性的な言動によって相手を不快にさせたり、傷つけたりする行為を指します。
また本人に直接性的な言動を行わなくても、相手に不快感を与える性的なポスターや雑誌を見せたり、冗談を繰り返したりすることもセクシュアル・ハラスメントに該当します。
- パワー・ハラスメント
仕事での地位や人間関係を利用して、業務に関する適切な指導ではなく人格を否定したり、尊厳を侵害したりする行為を指します。度を越えたパワハラは、うつ病やPTSDなどを招く可能性もあります。
- モラル・ハラスメント
不当な行為を繰り返し、相手の尊厳や心身の健康を損なう行為を指します。些細な行為でも繰り返し陰湿に行うことで、精神的苦痛は甚大なものとなります。
- アルコール・ハラスメント
嫌がる相手に飲酒を強要したり、一気飲みさせたり、酔い潰したりする行為を指します。健康を害するだけでなく、死者を出すこともある非常に危険なハラスメントです。
- ジェンダー・ハラスメント
個人が持つ能力や適性を無視して、「女性だから」「男性だから」という理由だけで、業務や役割を決めつける行為です。広義のセクシュアル・ハラスメントとも言われています。
ハラスメントが招くリスク
組織内でハラスメントが起こることで、組織運営に対して次のような3つのリスクが発生します。
- ハラスメントを受けた本人の心身を害する
ハラスメントを受けた本人は、深刻な心の傷を負います。また、ストレスにより身体の調子を崩し、就労困難になるケースもあります。
- 周りの意欲も低下し、生産性が下がる
ハラスメントを見ていた周りの人も強い緊張や不安を感じます。そのため、組織全体の意欲が下がり、生産性も落ちてしまいます。
- 優秀な人材が確保できない
優秀な人材は、このような職場環境に見切りをつけて去ってしまいます。組織環境が悪いと新たな人材の確保も困難になるため、人材育成が難しくなるのです。
ハラスメントを防止するには
ハラスメントは次の3つの段階で歯止めをかけることが求められます。
- ハラスメント防止研修などで正しい知識を周知し啓発する
- 相談しやすい相談窓口を設置し、できるだけ初期の段階で気軽に相談できるしくみをつくる
- ハラスメントに迅速かつ適切に対応する
できる限り早い段階で対処することで、被害者・加害者ともに精神的ダメージを最小限にとどめ、他の部署や社内全体への影響も極力少なくし、クリーンな環境を取り戻すことができます。
一般社団法人男女共同参画地域みらいねっとでは、ハラスメントに関する理解を深めて、誰もが力を発揮できる組織づくりに向けたハラスメント防止研修を行っています。組織の実情に合わせて実施いたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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