災害時に大切な居場所となる避難所では、被害から身を守る「安全性」と、不安を払拭する「安心感」を確保することが非常に重要です。
こちらでは、避難所運営を行う上で注意するべきポイントと、避難所が抱える課題についてご紹介いたします。
避難所運営では被災者の健康を維持することが重要
避難所運営では、避難者の心身の健康を維持することが最も重要です。
そのために大切なのは、自分らしい生活を送ることができる環境を整備することです。災害発生直後は、身の安全を確保することが最優先となります。平常時から食料や物資を十分に備蓄し、適切な運営が行えるように訓練を繰り返しておきましょう。
また、避難所へ誘導する時点で、配慮が必要となる方のスペースをしっかりと確保しながら配置していくことが、その後の避難所生活で一人ひとりの心の健康を維持するための土台となります。
また、医師や看護師、保健師や心のケアに関する専門職などの派遣体制を整えておき、心身の不調を相談できる場所を準備することも大切です。
避難所運営における課題
避難所運営ではさまざまな課題がありました。その中から以下のような2つの課題を紹介します。
- 避難所の環境についての課題
避難所ではプライバシーが守りづらく、着替えや授乳の困難がありました。また、衛生面でも下着を干す場所がなく、下着の交換ができず膀胱炎などになった女性もいました。
遠くにある仮設トイレに行くのを我慢したことで肺塞栓になった高齢者もいます。また、小さな子どもの夜泣きや障害者や認知症などの方が他の方に迷惑をかけると言って避難所にいられなくなったケースもあります。
- 避難所の運営についての課題
物資の不足と配布方法には多くの課題があります。育児・介護用品や女性用品・下着などの不足がありました。また、男性のみによる配布で女性がもらいに行けないこともありました。
アレルギー対応食や乳児用ミルク確保への取り組みは急務となっています。また、在宅避難者が物資を受け取れないという問題や、運営リーダーの男性に過度な負担がかかったという課題もあります。
男女共同参画の視点による避難所運営マニュアル(DVD)について
東日本大震災以降、男女共同参画の視点を取り入れた防災が求められています。
避難所運営や多様性配慮の避難所づくりを収録した(平成24年9月8日(青森市)及び10月21日(おいらせ町)で実施)「男女共同参画の視点による避難所運営マニュアル(DVD)」(あおもり被災地の地域コミュニティ再生支援事業実行委員会制作)を必要な方に有償でお譲りしております。
これまで、避難所では乳幼児を抱えたご家族や女性が困難さを抱えながら生活していましたが、すべての方々が安心できる避難所づくりにつながるよう、災害発生から3~4日後の避難所づくり・運営のポイントを男女共同参画の視点からまとめています。
本DVDは市町村をはじめ、自主防災組織、大学等で使われており、「具体的でわかりやすい」など、大変好評を得ております。地域や学校単位の防災啓発活動で定期的に活用したい方には、送料込み1,200円でお譲りしております。(一般社団法人男女共同参画地域みらいねっとまでお問い合わせください)
一般社団法人男女共同参画地域みらいねっとでは、男女共同参画の視点を取り入れた防災教育や避難所運営マニュアルの作成のお手伝いをしています。また、講義だけでなく、参加型の研修・講習が可能となっていますので、実践的に考えて理解を深めることができます。
防災に関する研修をご検討中なら、ぜひ一般社団法人男女共同参画地域みらいねっとへお問い合わせください。
防災教育・防災活動について
女性リーダーに関すること
避難所づくりに役立つ避難所運営マニュアル
団体名 | 一般社団法人男女共同参画地域みらいねっと |
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設立 | 平成29年4月3日 |
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電話番号 | 090-8789-2724 |
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